結婚式へお呼ばれするゲストの服装やご祝儀など知っておきたいマナー
美容室で働いていると、結婚式のセットに来てくださったお客様から
参列のマナーについて尋ねられることがたくさんあります。
結婚式の招待状が届くと、招待状の返信や当日の服装、ご祝儀袋の書き方などマナーについて気になりますよね??
フォーマルな場にふさわしい髪型やドレスなどの服装、靴・バッグなどの小物とは何を選べばいいのか、、、
気になるご祝儀はいくらが適切か、、、
など、きちんと把握しておきましょう。
そこで今回は、おさえておきたいゲストの結婚式マナーをご紹介していきたいと思います。
1.招待状の返信に関するマナー
招待状が届いた瞬間から結婚式のマナー知識が試されてきます。
最近は招待状のスタイルも個性溢れるものが増え、形式にとらわれない傾向が強まっています。
一方で、招待状の「返信用はがき」は、現在でも従来のマナーにのっとった縦書きのものが主流のようです。
また、招待状の差出人が新郎新婦ばかりではなく、両家ご両親などの場合も多くあります。
友達感覚で気軽に書いて、先方のご両親にびっくりされないように、マナーを知っておきましょう。
a).返信はがきはいつまでに?
招待状が届いたら、記載されている期限までに返信はがきを送付するのが、最低限のマナーです。
届いた日から2-3日以内に送付できると理想的です。遅くても一週間以内には返信するようにしましょう。
なぜなら新郎新婦はこの返信はがきを受け取ることで、出席者の人数を把握するからです。
披露宴の席次決めや料理や引き出物の数など、人数の確定が早ければ早いほど準備を効率的に進めることができます。
b).結婚式当日の予定が分からない
仕事の予定が決まらなかったり、女性の場合は妊娠出産と重なっていたり
結婚式に出席できるかわからないこともあるでしょう。
しかし、たとえ予定がはっきりしない場合でも、招待状が届いてから数日〜1週間以内に
メールではなく電話で直接「○○な事情があるため、返信が遅くなります。」と説明することが大切です。
そして、返信期限までには返信はがきを出すようにします。
ちなみに返信はがきの返信期限は新郎新婦にとって「これより遅くなると準備に差し障りがでる期限」です。
だからこそ、すぐに返信が難しい場合は、必ず一度先方に連絡を入れることがマナーになります。
c).ボールペンはOK?何色?
フォーマル度が高い場合ほど、筆記具は「毛筆」あるいは「黒インクの万年筆」。
とはいうものの、慣れていない毛筆に果敢に挑戦して全く読めない字になるよりも
慣れているボールペンのほうがずっと読みやすいものです。
先方にきちんと判読してもらうためにも、黒ペンやボールペンなどの慣れている筆記具でOKです。
ただし、色は「黒」だけ!!!
「かわいいから」とピンクなどのカラーペンでキラキラ書くのはマナー違反なので気をつけましょう。
そして、間違っても不祝儀の色である「グレー」は使わないように注意が必要です。
2.ご祝儀に関するマナー
a).ご祝儀の相場は?
少なすぎては「ケチ」と思われそうだし、多く包みすぎると「見栄っ張り」と言われるかも…。
結婚式にまつわる悩ましいことのひとつに「ご祝儀」があげられるでしょう。
ご祝儀は、地域の特徴や「家」のしきたりなどに左右されるところが大きいようですが、おおよその目安を次に紹介します。
参考にしてみてくださいね。
■新郎新婦が友人の場合
ご祝儀の目安は2~3万円 が相場といわれています。
会費制の結婚式披露宴が慣習の地域では、「ご祝儀」ではないうえに、一般の相場よりも少ない金額になるかもしれません。
その土地の風習にならったご祝儀の出し方をしておきましょう。
かつては「二」という数字は二つに割れるので縁起が悪いとされてきましたが
現在では「二人の幸せを祈る」とか「カップルを意味する」ということで、ご祝儀に二万円を包むことは許容されてきています。
一万円札2枚を包むことに抵抗がある人は、五千円札を2枚にして、合計3枚のお札を包めば奇数の「三」になります。
ただし、「四」と「九」は現在でもタブーの数字。この金額を包むことは避けましょう。
■新郎新婦が親族の場合
新郎新婦が親族の場合は
友人の場合よりも、さらに親族間の申し送りやしきたりがある場合が多いので、それに従うのが最もよいでしょう。
あくまで目安ですが、「準備資金の一助」という意味合いを込めて、招待された人数に合わせて5-10万円 が多いようです。
3.お呼ばれ服装のマナー
お呼ばれ服には、結婚式ならではのマナーがあります。
有名なものでは「花嫁と同じ白の服はNG」というマナーがあります。
そのほかにも守るべきマナーはあります。
a).服装の基本マナー
◾︎女性編
-
結婚式や披露宴はフォーマルなお祝いの場。
そしてなにより主役は新郎新婦です。
自分の衣装を披露するパーティではないことを心得ておきましょう。
→ 白のドレスやワンピースなど、ウェディングドレスと同じ白はNGです!
→ミニ丈やベアトップのドレスなど露出が多いドレスはNGです!
→全身スパンコールのキラキラドレスなどはNG、当日の主役は新郎新婦あることを忘れないようにしましょう!
→ジーンズなどカジュアルなパンツスタイル、ブラウスとスカートなど場所にあった服装にしましょう!
-
これらは結婚式にふさわしくありません。
ドレスのデザイン上、肩が見えるならば、羽織り物は必需品です。
パーティならば許容されるキラキラなゴージャスドレスはゲストの服装としては目立ちすぎです。
また、フォーマルにふさわしい素材のドレスを着ることも大切です。
◾︎男性編
-
女性と同様に、男性ゲストも新郎新婦より控えめな服装が求められます。
とはいえ、ビジネススーツでは場違いになってしまうので、やはり相応の服装で出席することが必要です。
-
これらは基本的にNGです。
一般的には準礼装(=略礼服)で出席する男性ゲストが多いようです。
b).靴やバッグ、小物の基本マナー
■女性編
「妻が先に出る(つまさきが出る)」ということでNGといわれていますが
本来は露出がある靴がフォーマルではないことが理由です。
履いている人は多いですが、同じ理由で、かかとのないミュールやサンダルもNGです。
また、露出ということでは、素足でいることもNGです。
かならず肌色のストッキングを履きましょう。
日常のおしゃれアイテムとしてブーツは必需品ですよね??
しかし、フォーマルな場の基本は、「ヒールのあるパンプス」です。
挙式・披露宴のフォーマルな場では、ブーツはNGです。
皮革製品は「殺生をイメージさせる」ということでNGといわれることが多いのですが
これはむしろ不祝儀のマナーのようです。
どんなに高級で高価なブランドバッグであっても、素材としてふさわしくなければNGバッグとなるそうです。
爬革と同じく、「殺生をイメージさせる」ということでNGといわれてきましたが
むしろ食事の場で毛皮が飛び散ることが不衛生であるということが理由のようです。
ところが最近はゴージャス感を出すために
新婦のドレスの素材の一部としてファーが取り入れられてきており、タブーな度合いは下がっているようです。
しかしながら、年長者の間では、フォーマルな場にファーはふさわしくないという意識が根強くあります。
年長者が多く出席する可能性の高い結婚式披露宴では、やはり避けたほうが無難です。
■男性編
しかし、近年はカジュアルな結婚式が増えているため
カラーネクタイやストライプ・ドットなどの柄物も問題ないようです。
ただし、個性的すぎるものや派手すぎるものは避けましょう。
4.髪型のマナー
結婚式はフォーマルな場であることから、髪型にも「きちんと感」を出すことがとても大事です。
髪型マナーのポイントとして避けたい髪型、おすすめの髪型をご紹介します。
◇結婚式におすすめの髪型
自分での髪型のセットは、たまたま結婚式当日の朝の寝癖がひどかったり
頑張ったけれどセットに失敗してしまったり、と少々リスクが高めなようです。
アップスタイルやハーフアップスタイルに慣れていない方は美容院でセットしてもらうのがおすすめです。
美容院のスタッフは結婚式向けヘアメイクのベテランでもあるので、お任せしても良いかもしれません。
ヘアメイクなどの準備を美容院でするとなると、そのための費用もかかりますが
当日を素敵に過ごすためには、多少は仕方のない出費なのかもしれません。
◇ヘアアクセサリーのマナー
-
あくまでも結婚式の主役は花嫁です。花嫁よりも目立ってしまうような派手なアレンジや
大きすぎるコサージュなどはつけないように気をつけましょう。
披露宴は食事をする場でもありますので
ラメやストーンが飛び散ってしまう恐れがあるようなヘアアクセサリーも避けるべきです。
さてさて、ここまで簡単にですが結婚式の参列マナーを書いてきました。
如何でしたか??
NGなマナーに当てはまる事、、していませんでしたか??
結婚式の服装マナーは意外と知られていないものもたくさん。
晴れの日のゲストとして、マナーを守ってお祝いしてあげたいですね。