冬が終わり、春が訪れ、、、すぐそこに夏は来ています。
御存知の方も多いと思いますが、紫外線は一年中、多かれ少なかれ常に放出されてますよね??
1月から8月にかけて、鰻登りに数値はどんどん上昇して行きます。
今回は、紫外線の髪や肌、人体に与えるトラブルや解決法を伝授したいと思います。
紫外線B(UV-B)が私たち人間の健康に悪影響を与えることが分かってきていますが、
紫外線Bよりも有害性が低いと言われている紫外線A(UV-A)でも、
大量に浴び続ければお肌の「シワ・たるみ(光老化)」を引き起こしてしまうことが分かっています。
※光老化。。。これは紫外線が肌の奥まで入り込み、徐々に細胞を壊すことで、実年齢とは関係なく老化をしていくという、世にも恐ろしい老化現象のこと※
また紫外線B(UV-B)を浴びれば肌の色を黒くするメラニンが作られるのですが、
大量に浴びたり、長年浴び続けることによってメラニンが過剰に作られ、
それが『シミ・そばかす』となってしまうのです。
もちろん紫外線を浴びたからといってすぐに
「シミ・シワ」が出てくるわけではありませんが、
20歳を過ぎた後りから今まで浴びた紫外線が原因で
「シミ・シワ」が出てくるようになるので、
若いうちから紫外線対策をしている方が、いつまでも若々しく
美しいお肌を保つことができることだけは間違いありません。。。
紫外線の怖さや影響は、テレビや雑誌でも多く取り上げられています。
顔や体に日焼け止めクリームを塗って下さっている方は多いのではないでしょうか???
しかし!!!
美容師からするとより紫外線ケアをして頂きたい部位がまだあります!!!
そうです。。。
それは、 【頭皮】 。
実は、肌よりも多くの紫外線を浴びるのは頭皮で、
頭皮こそがもっとも光老化が起きやすい場所であるということはご存知でしょうか??
頭皮は太陽に面しているので、当たり前といえば当たり前なのですが、
普段髪の毛に覆われているせいか、なかなかその危機感を感じ取ることができません。
では、紫外線を浴びると、髪や頭皮はどうなってしまうのでしょうか??
まず、紫外線が毛髪の内部のメラニンを分解してしまうため、健康な毛髪であったとしても、
赤茶けた色になってしまい、光の加減では白っぽく見えてしまうこともあります。
見た目が不健康な印象や、老けたような印象になるだけでなく、その影響は、髪の毛の内部にも及びます。
そして、毛髪のタンパク質を構成するシスティンという結合部分にもダメージが与えられてしまうため、
髪の毛が不自然なところですっぱりと切れてしまう、枝毛や切れ毛といった現象もおきてしまいます。
紫外線が髪に与える影響も深刻ですが、頭皮に与えるダメージも相当なものです。
髪は、赤茶けたりすることで、見た目でもその傷みが確認できますし、パサつく手触りや、乾燥などで、
そのSOSを察知することができます。
しかし頭皮は目で見て確認することが難しく、赤くなったり、ヒリヒリしたりすることで、
注意できればまだ救いがありますが、日々紫外線の下でじわじわと細胞が壊されていくことに、
なかなか気付くことができないのが恐ろしいところです。
髪の毛をつくるもととなる毛母細胞が、紫外線の影響でうまく働かなくなると
、髪の毛が抜けてしまう抜け毛の原因となるだけでなく、髪の毛そのものがつくられなくなり、
薄毛の原因となる可能性があります。
また、頭皮の中の毛根部分には、髪の毛を黒くする細胞があるのですが、
紫外線のダメージによりそれが破壊されることで、白髪が発生するともいわれています。
頭皮は髪の毛が育つための大切な土壌ですから、その頭皮がダメージを受けると、
影響が出るのは髪なので、見えないからといっても、決して油断をしてはいけないのです。
、、、、、、っと、
ここまで紫外線の人体に及ぼす悪影響と怖さばかり書いてきまして、皆様を怖がらせてしまったと思いますので、
合間に少し紫外線の良いところも書いておきたいと思います(^-^)/
☆ストレス解消(気分転換)☆
なんだかんだ言っても太陽の下で昼寝したり、スポーツをしたり、遊ぶことは非常に気持ち良く、
ストレス解消になります。
また昼間ベランダに干した太陽光をいっぱいに浴びたフカフカの布団で夜寝るとき、
非常に気持ち良く、ぐっすり眠ることができます。
洗濯物も同じことが言えますね。
確かに紫外線の悪影響も分かりますが、特に活発な子供を紫外線を浴びさせないように
部屋に閉じ込めておく事は精神的にもよくありませんので、
紫外線対策(UVケア)を徹底するようにして、太陽の下で思いっきり遊んだり、
スポーツを楽しみたいものですね。
☆ビタミンD生成☆
紫外線を浴びることによっても、骨を強くする(カルシウムの吸収を促す)ために必要な『ビタミンD』が体内で生成されます。
☆殺菌効果☆
紫外線には『殺菌作用』がありますので、細菌、雑菌、カビ類などを殺してくれるため、
水虫などのさまざまな皮膚疾患に対して紫外線治療として医療現場で使われたり、
まな板、包丁などの調理器具を消毒したり、布団のダニ、洗濯物に付いた雑菌などを殺してくれるので
衛生分野でも利用されています。
☆植物・作物を育たせる☆
そもそも太陽光(紫外線)がなければ野菜や果物、穀類などの作物や花などの植物も育ちません。
ようするに、太陽光がなければ人間は生きていくことさえできないんですね。
ただ紫外線を大量に浴びてしまうと成長が阻害される植物、作物もあるので注意したいところです。
☆エネルギーにもなる☆
太陽光(紫外線)は太陽光発電などで私たちの日常生活においても非常に重要な役割を果たしてくれています。
太陽光(紫外線)は私たち人間が生活していくには欠かすことのできない存在なのは間違いありません。確かに紫外線を浴びた場合、人間の健康、美容にとって非常に悪影響が多いのも事実ですが、人間が生きていくためには紫外線とうまく付き合っていく必要がありますね。
☆紫外線を浴びてできてしまった、シミ、シワ、たるみの対処法。。。
出来てしまった『しみ・しわ』を消すことはかなり難しいのが現状です。
最近ではエステや美容外科で、
○ピーリング
○トレチノイン(ビタミンA誘導体)
○各種レーザー治療
○コラーゲン注入
○ヒアルロン酸注入
○ボトックス注射
○プラセンタ療法
など、出来てしまったシミ、シワを消すと謳っている治療も行われていますが、それぞれにメリット、デメリットがあり、
また費用もかかることから、なかなか簡単に手を出すことができないかもしれません。
また最近は色素沈着(シミ)に効果的だとされている高濃度のビタミンCを配合した美白化粧品なども数多く市販されており、
長期間使用することによってある程度シミを薄くする効果は期待できるかもしれませんが、当然、1ヶ月程度使用したくらいでシミが完全に消える効果は期待できません。
以上のように出来てしまったシミ、シワを消すことは難しいので、子供の頃からシミ、シワの原因である紫外線をそのまま浴びないようにするなど紫外線対策(UVケア)をすることが、大人になってからのシミ、シワ対策に繋がります。
☆頭皮や髪の毛の紫外線ケア、対処法。。。
帽子を被ったり、なるべく日向に出ない事もポイントですが、
仕事などで帽子をかぶれない・外出が多い方は、浴びてしまった後のケアを丁寧にして下さい。
手軽でおすすめなのは、トリートメントです。
さらに、シャンプーと同時にお風呂で使うタイプだと、頭皮に残留してしまう可能性もあるので、おすすめは「洗い流さないタイプ」です。
この時期になると、有名ブランド、ケラスターゼからもソレイユシリーズ(UVケア用シャンプー、トリートメント、アウトバス)があります(≧∇≦)♪
美容師として、とてもオススメなので、まだ、紫外線対策ができてないかたは、今からでも遅くないので是非試してみて下さい。