まず、パーマのかかる仕組みをかなり単純に説明しますね。
どのパーマも主に一液(アルカリ性)・二液(酸性)の二種類の薬を使います。
一液を反応させて髪の形を変えられるようにし、ロッドを巻いたり、アイロンをかけたりして求める形にします。
そして二液を反応させて求める形に固定します。(パーマの種類によってロッドを巻くタイミングは違います。)
次に、パーマの種類です。これも単純に分けてみますね。
・ストレートパーマ
・縮毛矯正
・コールドパーマ(昔からある普通のパーマや水パーマ)
・デジタルパーマ、ロボットパーマ、エアウェーブ(専用の機械を使ってかける形状記憶パーマ)
・クリープパーマ(形状記憶に近い効果が得られるパーマ)
美容院によって、「~パーマ」といろいろな名前でややこしく書かれていますが、
大きく分類するとこんな感じでしょうか。
今の所、基本となるパーマはこれくらいです。
それぞれのパーマについて説明する前にまず、知っておいてほしいことがあります。
ウェーブには髪が濡れているときに出るウェーブと、髪が乾いた時に出るウェーブがあります。
くせ毛の方で、髪が濡れているときにはクセがあまり出ないのに、髪が乾くとうねり出す
・・・なんていう方は多いのではないでしょうか。
それが乾いた時にでるウェーブです。
これは重要なので、必ず覚えておいてください。
では、これからそれぞれのパーマについてなるべく簡単にお教えしようかと思います。
ストレートにしたいと考えたとき、今は縮毛矯正が一般的です。
では、ストレートパーマと縮毛矯正の違いとは何でしょうか???
まず、ストレートパーマについてです。
簡単に説明すると、髪が濡れているときに出るウェーブは落とせますが、
髪が乾いた時に出るウェーブ(くせ毛)は落とせない んです。
なので、くせ毛の人にはあまりやる意味がないことの方が多いです
(くせ毛の人は髪が乾いた時に出るウェーブ・くせがある人がほとんどなので。)
縮毛矯正だと真っ直ぐになりすぎる、ペタンとするから嫌だ!!
としてもくせ毛の場合はストレートの効果は感じにくいし、
結果的に髪を傷めるだけになってしまう可能性が高いと私は思うので、
あまりおすすめはしていません。 (ただ、やり方にもよる場合もあります。)
では、どういうときに使うのか?
基本的にはコールドパーマをかけていて、それを落とす時に使います。
次に、縮毛矯正です。
こちらは髪が濡れている時に出るウェーブも、乾いた時に出るウェーブも両方落とせます。
つまり、髪の癖を落とせるだけでなく、どんなパーマも落とせます。
基本的に縮毛矯正は髪を真っ直ぐにするものです。
これだけ強力なので、真っ直ぐすぎて毛先がピンピン・ツンツンする、
ボリュームがなくなってペタンとする・・・
これは当たり前です。しょうがないのです。
がっ、、、、、
ただ、やりかたによってはナチュラルにもできます。
これも美容師の経験・知識・技術によります。
以上、自分の髪の状態に合った技術でストレートにしましょう。
ウェーブをつけるパーマもストレートと同じで、傷んだ髪だと綺麗なウェーブは出ません。
それだけではなく、求めるウェーブをだすにはパーマだけではなくカットも重要です。
つまり形、毛量ですね。
そのうえで、どの種類のパーマでどんなふうにかけるか・・・になります。
そして、スタイリングによっても全然仕上がりが違います。
なかなか美容師がやってくれるようにはできないですよね???
また、パーマをかけた方が手入れが楽なんじゃないか・・・?
といってパーマをかけようとする方がいますが、かけた方が確実に手入れは大変です。
パーマをかけたら必ずスタイリングが必要になります。
何もしないでスタイルがきまることはほぼ無いでしょう。
寝癖のままとか、はねた毛先でボサボサ…よりはマシになる人も中にはいるかもしれませんが。。。
慣れている人でない限り、スタイリングが難しくて上手くできないという方も多いです。
メイクとかヘアスタイルを整えることが好きで、うまく出来るようになるまでの期間も苦にならないかたにはおススメします。
スタイリングしない方、むしろ乾かすのも面倒だという方には全くもってパーマは向いてません。
きっと手におえないでしょうから止めておきましょう。何よりも縮毛矯正をかけておくのが一番楽です。
それこそ、乾かすだけなので。
それぞれのパーマにはその特徴から向いているヘアスタイルと向いていないヘアスタイルがあります。
だから「~パーマかけてみたい」ではなく、
「こういうヘアスタイルにしたいから、普段こういうスタイリング方法にしたいから、
それに合った~パーマをかける」
という考え方の方がいい結果がえられると思います。
1番簡単なのは、美容師にこういうヘアスタイルにしたい、と伝えればどのパーマが相性がいいか選んでくれると思います。
ただ、パーマは種類によって料金がかなり違うこともあるので、
自分で出せる金額も考えてどう折り合いをつけるかによります。。
パーマの種類によっても理論的に出来ることとできないことがあるので、
向いていないパーマでかけても結局自分でうまくスタイリングできなくて挫折・・・
パーマをかけなおす・または落とすっていうのも髪が傷みますし、さけたいですよね。
よく考えて、担当美容師と話し合って決めましょう。
ウェーブをつけるパーマは大きく分けると4つに分けられます。
(美容院によって「~パーマ」の名称がいっぱいありますが、基本はこの4つです。
例えば「~トリートメントパーマ」というメニューがあるとします。
でも、デジタルパーマ・エアウェーブの機械を使わない、クリープさせる時間をおかないならば、
それはおそらくコールドパーマです。違う呼び方で呼んでいるだけ、という感じでしょう。)
このパーマは、髪が濡れているときに一番ウェーブが出て、乾かしていくとウェーブがダレてきます
(だんだんウェーブが緩くなっていきます )。
なので、仕上げ方は少し濡れた状態でムースをつけて仕上げるのに向いています。 これが一番簡単だと思います。
ある程度ダメージのある髪にこのコールドパーマで緩めのウェーブをかけた場合、何も考えずただ乾かすだけだとパサパサ、場合によってはただのくせ毛みたいになる可能性が高いです。
ちゃんとウェーブを出す乾かし方をすることと、流さないトリートメントでもなんでもいいから何らかのスタイリング剤はつけた方が良いでしょう。
パーマをかけたらスタイリングは必須ですが、コールドパーマの「乾かすとウェーブが緩くなる」という特徴からして、慣れた人でないと上手くスタイリングが出来ないことが多いです。
これは新しいパーマの部類に入ります。
エアウェーブに近い感じの仕上がりになるので、緩くて・ふんわりしたヘアカタログでよく見かけるようなヘアスタイルも可能ですし、ウェーブの持ちもかなりいいです。
エアウェーブとの違いといえば機械を使わないことぐらいな気がします。
同じように機械を使わずにパーマをかける、コールドパーマよりもウェーブダウンが少なく、持ちもいいのでおススメです。
ただ、コールドパーマより施術中の放置時間はかかってしまいます。
そして、後は、形状記憶のエアウェーブに比べると、
乾かした後のウェーブダウン(ちょっと緩くなる)がある感じがします。
まず、エアウェーブはデジタルパーマと同じく機械を使ってかけますが、
デジタルパーマより低い温度(約50度)でかけられるので、比較的髪には優しいです。
つまり、デジタルパーマと違い繰り返しかけられます。
もちろん、髪のダメージ具合にもよりますが。。。
そして、エアウェーブもデジタルパーマと同じく形状記憶パーマなので、かなり持ちもいいです。
また、コールドパーマと違い、乾いてもあまりウェーブが緩くならないので、コールドパーマではただ普通に乾かすと無くなってしまうような緩めのパーマも綺麗にウェーブが出ます。
ちなみに、近年のヘアカタログには緩くてふんわりしたパーマがかかっているものが多く載っていますね。
そういう「緩くて、ふんわり」にすごく向いているパーマです。
さらに、低温でかけられるのでデジタルパーマと違い根元からしっかりかけられます(デジタルパーマだと頭皮に近い所は火傷してしまう可能性もある為、根本は、あてれません)ので、ショートの方でも全然大丈夫です。
デジタルパーマは熱を利用してかけます(約70度~200度)。
縮毛矯正のウェーブバージョンみたいな感じなので、同じく髪への負担は大きい為、
繰り返しかけ続けるのは避けた方が無難です。
・・・が、傷みすぎてない髪ならば仕上がりはくっきり、はっきりした綺麗なカールがでます。
基本的にコテで巻いたような仕上がりになるようにねじって乾かしてスタイリングすることが多いです。
ねじって乾かすだけなので、スタイリングが簡単です。
ウェーブ仕上げにしたいなら、ねじって乾かしてから崩せばオーケーです。
形状記憶パーマなので、かけた所は半永久的にかかったままです。
その為持ちはすごくいいのですが、やはり髪のダメージがあると綺麗にカールが出なくなってきます。
その他の特徴は、巻いたロッドを機械で温めて高温でかけます。
皮膚に触れると火傷する恐れがあるので基本的に短いヘアスタイルの方にはかけられません。
。。。と、この様に、お家でのお手入れ方法や現在の毛髪の状態、
希望のスタイルなど色々な条件に合わせて適切なパーマを選ぶ事により、
パーマに対するイメージがガラリと変わるかもしれませんね(^O^)/